Vol.71 Community Garden


ニューヨークのいたる所にあるCommunity Gardenをご存知ですか?たくさんあるので、気がつかなくても前を通っているかもしれません。もしちょうど門が開いていたら、ちょっと入ってみませんか?

このCommunity Gardenは、荒れた空き地や見捨てられた廃地を美しい緑の庭にしよう、と作られたものです。Green Thumbという団体が材料、資金、技術などを援助して、近所の住民ボランティアが維持・管理する、「地域の庭」です。緑の多い環境を増やそう、という目的と同時に、住民が交流し地域に関わる場を与えることで地域をよみがえらせよう、という目的が大きいそうです。各種イベント、ワークショップ、ブロックの住民のパーティー、バーベキューなどが行われますし、一定時間は門を開けて全ての人に公開されています。

1973年、ニューヨークが犯罪都市として荒れまくっていた頃。ロウワーイーストサイドに住むLiz Christyという女性とGreen Guerillas(緑のゲリラ。空き地に「種の爆弾」を植えたりするらしい(笑))というグループの人達が、近所の荒れた空き地をなんとかしよう、と市にかけあって使用許可を得ました。そして、散らばった麻薬の針やゴミを拾い、寄付された表土を入れ、花を植え始めました。これがニューヨークのCommunity Gardenの始まりで、その後のCommunity Gardenのモデルとなりました。Green Thumbは、都市における庭作りを支援する活動だそうです。ニューヨーク市の財政危機によりたくさんの公有・私有地が荒れるままに見捨てられている状況を受けて、1978年に設立されました。危険で荒んだ廃地を住民達が緑に変えていきました。そして1995年からGreen Thumbはニューヨーク市のParks Department(公園を担当する部署)の活動となっています。こういう活動が広がって、今ではニューヨーク中にCommunity Gardenができています。

私が行ったのは、Liz Christyさん達が作ったLiz Christy Community Garden(ロウワーイーストサイドのBowery StとHouston Stの角)と、9th Street Community Garden (イーストビレッジのAve.C沿い、9th Stと10th Stの間)です。二つとも、丹精こめて手入れされていることが一目瞭然の、絵本に出てくるようなきれいなお庭でした。いろんな花が咲いていて、色でいっぱい!蝶々が飛んで、ベンチでは人がのんびりと読書やおしゃべりをしています。ちっちゃい川が流れたり池になっていたりして、その上をおもちゃのようなかわいらしい橋で渡ります。向こうから歩いてくる人の姿が花や木が茂る間からチラチラ見える様子が、絵のようにきれいでした。たまたま門が開いていたのでふっと入ってみたら、こんな静かな別世界が広がっていて、びっくりしました。

イーストビレッジの人たちと話していても、自然とCommunity Gardenの話が出たりして、かなり地域に根付いているような印象を受けました。季節によってはお花が少ないでしょうし、全てのCommunity Gardenがこんなにきれいではないかもしれませんが、よろしければフラリと入ってみてはどうでしょう。Green Thumbのホームページ http://www.greenthumbnyc.org/ からニューヨーク市のCommunity Gardenの場所、公開されている時間帯、イベントなどがわかります。

Liz Christy Community Gardenのホームページに、1973年の当地の写真やCommunity Gardenの歴史が載っています。 http://www.lizchristygarden.org/
2004/09/18

  



Another New York Vol.71
「Community Garden」
Text ふぃふぃ
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