Vol.70 Walkin Tours


Grand Central Terminal Walking Tour
The Municipal Art Societyという、都市環境改善、建築や文化・歴史遺産保存などの活動をしている団体があります。ここは有料・無料の各種ウォーキングツアーを主催していて、とても高い評価を得ています。ガイドさんも皆一流の専門家だそうです。457 Madison AveのPalace HotelやレストランLe Cirqueと同じ敷地内にオフィスがあって、そこの本屋さんは建築、デザイン、インテリアやNY関係の本で一杯なので、興味のある方はぜひ行ってみて下さい。http://www.mas.org

MASはGrand Central Terminalの保存にも大きな役割を果たしたそうで、ここが行うGCTのウォーキングツアーに参加してきました。毎週水曜日の昼12:30にメインコンコース(1階)の真ん中にあるインフォメーションブースに集合します(事前の予約は不要)。約90分で、無料ですが最後に任意の寄付を募ります。とっても良いツアーだったので、みんなすすんで寄付をしていました。

私が行ったときは参加者は40人ぐらいで、いつもこれぐらいたくさんの人が参加するそうです。NY在住の人と旅行者がだいたい半々ぐらいのようでした。

ツアーの内容は、ものすごく良かったです。GCTや交通手段の歴史はNYの街の歴史でもあるわけで、NYの歴史が生き生きと伝わってきました。壁や照明、各レストラン、各部屋がどういう意味を持っているのか教えてもらい、今まで意識して見なかった照明や天井などもよ〜く見るようになりました。飛行機や自動車など他の交通手段の発達で駅の財政が危機に陥ったけれど、駅のより多様な利用方法を開発し、今では単なる「駅」といは言えない、NYの街にとって欠かせないありとあらゆる役割を果たしていることを話してくれました。そして、GCTは全ての人のものであること、駅は使われ生活の一部とされることで生きるのだということを話してくれて、ツアーは終わりました。

ガイドさんはゆっくり、はっきり、大声でわかりやすく話してくれるので、難しい英語を知らなくても大丈夫です。英語が分からない人も、普段意識して見ないような所やなかなか足を運ばない所を見れるので、興味ある人なら楽しめるかもしれません。


34th Street Walking Tour
34th Street Partnershipという、この地域の改善活動をしている団体があります。http://www.34thstreet.org/ そこが主催する、34th Stを中心とした歴史のウォーキングツアーに参加しました。ガイドさんがThe Municipal Art Societyのパンフを配っていたので、この団体もMASの一部なのかな?(MASについてはGrand Central Terminal Walking Tourの所で紹介しています。)

毎週木曜の昼12:30にEmpire State Buildingの5th Ave側入り口前に集合します(事前の予約不要)。約90分で無料です。ガイドさんはNew York Universityで建築の歴史を教えている先生。英語ですがゆっくり、はっきり、大きな声で話してくれます。参加者は5人、私以外はみんなアメリカ人旅行者でした。

ツアーはものすごく良かったです。この地域の歴史を聞くことでNYの街の発展の歴史が見えてきます。まずEmpire State Building、次にNY Resource Center、そしてラッキーなことにこの日はChurch of the Incarnation Episcopalのドアが開かれていました。この教会は、マレーヒルに住む大金持ち達が次々とすばらしい美術品を寄付したため、メトロポリタン美術館に次いで多くのアメリカ美術の傑作が集まっているそうです。教会のドアが開いていたら、ぜひ中に入って見てみてください。その次にPierpont Morgan LibraryやPark Avenue沿いのいくつかの建物の説明があって、ツアーは終わります。


The Jewish Lower East Side Walking Tour
NYの歴史やエスニック地区のウォーキングツアーをやっているBig Onion Walking Toursという団体があります。ここのツアーはbest walking tourと高く評価されています。ツアーはだいたいどれも約2時間で大人一人$12です。http://www.bigonion.com

ここが主催する、Lower East Sideのユダヤ人の歴史を訪ねるウォーキングツアーに参加しました。昼13:00にDelancey StとEssex Stの角に集合します(事前の予約不要)。参加者はだいたい30人ぐらい、ガイドはニコニコしたユダヤ人の男性で、見ているこっちまでニコニコしてしまいます。ゆっくり、はっきり、わかりやすい英語で話してくれます。

このツアーもものすごく良かったです。移民としてやってきたユダヤ人が、自分達のアイデンティティーを守りながらも「アメリカ人になる」という決意を持って新しい土地で生き抜いてきたこと、アイルランド・ドイツ・東欧など各地から来たユダヤ人が、一方ではちがいによる緊張感を持ちながらも他方では同じユダヤ人として助け合ってきたこと、ひどい生活環境の中から生まれてきた社会・医療・教育運動などについて、各種歴史的建造物を訪ねながら話してくれます。これは他の移民グループ、NYやアメリカを作ってきた人たちの歴史にも共通する話だと思います。話を聞きながらツアーはチャイナタウンに近づいて、チャイナタウンの人たちがお葬式をしたり店先で金融活動をしたりしている姿が目に入ります。まさに今ツアーで聞いた話のように、アメリカという異国でたくましく生きているチャイナタウンの人たちの姿を見て、強い印象を受けました。

また、ツアーはLower Eastのかなりすみずみまで連れて行ってくれて、ガイドブックの地図では何も書いていない真っ白な地域でも生き生きとした生活が広がっていることを知りました。

よく「NYの日本人は他の日本人に冷たい」と聞きます。いろんな理由があるでしょうが、NYの日本人の多くは日本の経済成長後に来たことも理由かもしれません。他の移民グループのように社会の最下層から始めて、迫害や差別を恐れながら同胞同志助け合って異国の地で生き抜いた、という歴史がないですもんね。(別にそれが良いとか悪いとか言っているのではありません。)

とにかく、このツアーはとても興味深かったです。
ふぃふぃさんが参加した3つのWalking Tour。「ニューヨーク、小さな冒険」にそれぞれ投稿頂きましたが、多くの人に読んでもらいたいので、ベスト盤ということで3つをひとつにまとめて、もうひとつのニューヨークに収録です。ふぃふぃさんありがとうございます。 by JOJO
2004/08/22

  



Another New York Vol.70
「Walking Tour!」
Text ふぃふぃ
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